「『罪の声』の犯人は誰だったのか」「あの結末の意味がよくわからなかった」——2020年公開、土井裕泰監督・野木亜紀子脚本による映画『罪の声』は、実際の未解決事件をモチーフにした重厚な社会派ミステリーとして、公開から時間が経った今も語り継がれる作品です。
映画『罪の声』とは、原作・塩田武士の同名小説をもとに、昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフとして描かれた2020年公開のサスペンス映画です。
結論から言うと、事件の真相は劇中で「株価操作を目的とした偽装身代金要求」として描かれ、声を使われた子供たちのその後や、事件を追う記者・阿久津英士とテーラー・曽根俊也が真相にたどり着くまでの過程が、物語の核となっています。
この記事では、2026年7月時点の情報をもとに、結末までのネタバレあらすじ、犯人と事件の真相、声を使われた子供たちのその後、実話であるグリコ・森永事件との違い、配信で見れる場所、小栗旬・星野源らキャストまで一気にまとめました。
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映画『罪の声』のネタバレあらすじ【結末まで解説】
まずは登場人物の関係を、下の相関図で整理しておきましょう。
物語の全体像がつかみやすくなります。

- ここから先は結末までのネタバレを含みます
- まだ本編を見ていない方は注意してお読みください
遺品のテープに残された”幼い自分の声”
京都でテーラーを営む曽根俊也は、亡き父の遺品を整理していたとき、一本の古いカセットテープと使い込まれた手帳を見つけます。
テープには幼い子供の声が録音されており、俊也はその声にどこか聞き覚えがあることに気づきます。
手帳の記述をたどるうちに、そのテープが35年前に発生した企業脅迫事件「ギン萬事件」で使われた脅迫テープと同じものであり、録音されている声が幼い頃の自分自身のものだったという衝撃の事実に行き着きます。
未解決事件を追う記者・阿久津
一方、大日新聞の記者・阿久津英士は、時効を迎えた未解決事件「ギン萬事件」を振り返る特集取材を任されます。
当時世間を騒がせながらも犯人にたどり着けなかったこの事件を、阿久津は改めて掘り起こしていきます。
取材を進めるなかで阿久津は、脅迫テープに使われた声が3人の子供のものであったこと、そしてその子供たちが事件後にどのような人生をたどったのかという、これまで語られてこなかった側面に迫っていきます。
交錯する二つの調査と明かされる過去
自らの過去を調べる俊也の調査と、事件の全貌を追う阿久津の取材は、やがて交わっていきます。脅迫テープに使われたのは俊也だけでなく、生島家の望・聡一郎姉弟の声も含まれていたことが明らかになります。
二人の調査が交錯するにつれ、35年前の事件がどのように計画され、なぜ子供たちの声が利用されたのかという、事件の核心が少しずつ姿を現していきます。
結末(ラスト):二人がたどり着いた答え
取材と調査の果てに、阿久津と俊也は事件の首謀者や真の目的、そして声を使われた子供たちのその後の人生という、事件の全貌にたどり着きます。
二人は、時効を迎えてもなお消えない被害の重さと向き合うことになります。
ラストで阿久津と俊也は、事件に翻弄された子供たちの人生を胸に刻みながら、それぞれの答えを見出していきます。
派手な種明かしで終わるのではなく、罪と向き合うことの重さを静かに描いた結末が、本作に長い余韻を残しています。
映画『罪の声』の犯人は誰?事件の真相と黒幕【解説】
結末までのあらすじを踏まえたうえで、ここでは事件の犯人と真相をあらためて整理して解説します。
事件を計画した首謀者
事件を計画した首謀者は、俊也の伯父にあたる曽根達雄でした。身内である俊也たちの声を脅迫テープに利用したという事実は、俊也にとって最も重い衝撃のひとつとなります。
身代金は偽装、真の目的は「株価操作」だった
「ギン萬事件」は当初、企業への身代金要求事件として世間に受け止められていました。
しかし劇中で明かされる真相は、身代金要求自体が偽装であり、真の目的は標的企業の株価を意図的に下落させ、空売りによって利益を得る「株価操作」だったというものです。
世間を騒がせた劇場型の脅迫事件の裏に、金銭目的の緻密な計画が隠されていたという構図は、
本作が単なる誘拐・脅迫劇にとどまらない社会派ミステリーである理由のひとつです。
犯行に加担した大人たち
曽根達雄の周囲には、事件の実行に加担した複数の大人たちがいました。
彼らの協力によって、脅迫状の送付や身代金の要求といった一連の犯行が進められていきます。
声を使われた経緯
脅迫テープに録音する子供の声として選ばれたのが、身近にいた曽根俊也と生島望・聡一郎姉弟でした。
子供たちは事件の重大さを理解しないまま、大人たちの計画に利用されてしまったのです。
声を使われた子供たちのその後
事件の真相以上に本作が重く問いかけるのが、声を使われた3人の子供たちのその後の人生です。
曽根俊也の”その後”
俊也自身は事件の真実を知らないまま、京都でテーラーとして平穏な生活を送っていました。
父の遺品からテープを見つけるまで、自分が事件に関わっていたことにすら気づいていなかったのです。
生島望・聡一郎姉弟の”その後”
声を使われたもう一組の姉弟、生島望と聡一郎のその後は過酷なものでした。
姉の望は逃亡の末に命を落とし、弟の聡一郎も家族とともに追われる生活を強いられ、長く消息を絶っていたことが描かれます。
事件の首謀者ではない子供たちが、大人たちの罪によって人生そのものを狂わされてしまったという事実は、本作全体を貫く重いテーマを象徴しています。
罪を背負わされた子供という視点
3人の子供たちは、いずれも事件そのものには関与していません。
それでも「声を使われた」という一点だけで、その後の人生を大きく左右されてしまった——この視点こそが、『罪の声』が単なる犯人探しのミステリーで終わらない理由です。
映画『罪の声』はどこで見れる?配信状況【2026年7月】
見放題はU-NEXT・Netflix・Amazonプライム
結論として、2026年7月時点で映画『罪の声』を追加料金なしの見放題で視聴できるのは、U-NEXT・Netflix・Amazonプライムの3サービスです。DMM TVでは配信されていないため注意してください。
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映画『罪の声』は実話?グリコ森永事件とどこまで同じ
モチーフになった昭和最大の未解決事件
映画『罪の声』は、1984〜1985年に実際に発生した「グリコ・森永事件」をモチーフにしたフィクション作品です。
劇中では架空の「ギン萬事件」として描かれていますが、
その背景には昭和を代表する未解決事件があります。
映画と実際の事件の共通点
食品企業を標的にした企業脅迫、脅迫状、毒物混入をちらつかせる劇場型の犯行、子供の声を使った脅迫テープ、そして犯人が捕まらないまま時効を迎えたという結末——これらは映画と実際の事件に共通する要素です。
映画と実際の事件の違い(比較テーブル)
一方で、映画と実際の事件には決定的な違いもあります。
以下の表に整理しました。
| 項目 | 映画『罪の声』 | 実際のグリコ・森永事件 |
|---|---|---|
| 事件名 | ギン萬事件(架空) | グリコ・森永事件 |
| 目的の解釈 | 株価操作という映画独自の解釈 | 目的・動機は現在も不明 |
| 犯人 | 物語上、曽根達雄ら黒幕が特定される | 未逮捕・未特定のまま時効が成立 |
| 結末 | フィクションとして一つの真相が描かれる | 現実には今も未解決 |
ここで強調しておきたいのは、現実のグリコ・森永事件は2000年代に時効が成立し、犯人も動機も判明しないまま今も未解決だという点です。
映画で描かれる「株価操作が目的だった」という真相は、あくまで原作者・塩田武士氏とスタッフによるフィクションとしての解釈であり、実際の事件の真相ではありません。
映画『罪の声』のテーマ考察
大人の罪が子供に刻印される構造
『罪の声』が繰り返し描くのは、大人が引き起こした罪の代償を、何も知らない子供が背負わされるという構造です。声を使われた俊也や生島姉弟は、事件そのものには一切関与していないにもかかわらず、その後の人生を大きく左右されてしまいます。
この構造は、犯罪の被害が犯行の瞬間だけでなく、何十年もの時間をかけて別の形で人生に影を落とし続けることを静かに突きつけてきます。
時効を過ぎても消えない被害
事件そのものは時効を迎え、法的には裁かれることのないまま終わります。
しかし声を使われた子供たちの人生に刻まれた傷は、時効とは関係なく残り続けます。
『罪の声』というタイトルには、法律上の「罪」が消えても、当事者たちの中に残り続ける「声」=記憶や痛みが消えないという意味が込められていると考えられます。
映画『罪の声』のキャスト・スタッフ
阿久津・俊也を演じた小栗旬と星野源
事件を追う記者・阿久津英士を演じたのは小栗旬さん。声を使われた被害者であり、事件の真相にたどり着くもう一人の主人公・曽根俊也を演じたのは星野源さんです。
そのほか松重豊さん、古舘寛治さんらが出演し、事件を取り巻く大人たちの姿を重厚に演じています。
監督・脚本・原作と受賞歴
監督を務めたのは土井裕泰さん、脚本は野木亜紀子さん、原作は塩田武士さんの同名小説です。
実力派スタッフが集結し、社会派ミステリーとしての重厚な作品に仕上げています。
本作は2021年の第44回日本アカデミー賞において、野木亜紀子さんが最優秀脚本賞を受賞しています。
原作・脚本・演出のいずれも高く評価された作品であることがうかがえます。
※キャスト・スタッフ情報は映画.com・Filmarksの作品ページをもとに確認したうえで記載しています。
映画『罪の声』の感想・口コミ(Xのリアルな声)
SNSに寄せられたリアルな声
映画『罪の声』は、公開から時間が経った今もSNSで語られ続けている作品です。
Xに投稿されたリアルな感想をいくつか紹介します。
「事件の重さに胸が締め付けられた」「実際の事件を思い出して考えさせられた」——重厚なテーマながらも、多くの視聴者の心に強く残る作品であることが伝わってきます。
映画『罪の声』ネタバレのよくある質問
あらすじを結末まで簡単に言うと?
亡き父の遺品から自分の幼い声が録音されたテープを見つけたテーラー・曽根俊也と、未解決事件を追う記者・阿久津英士。二人の調査が交錯し、35年前の企業脅迫事件「ギン萬事件」の全貌と、声を使われた子供たちのその後が明らかになっていく物語です。
事件の犯人と真相は?
事件の首謀者は俊也の伯父・曽根達雄です。身代金要求は偽装で、真の目的は標的企業の株価を操作して利益を得ることでした。
ただしこれは映画オリジナルの解釈であり、実際のグリコ・森永事件の真相ではありません。
声を使われた子供たちはどうなった?
曽根俊也は事件を知らないまま平穏に育ちましたが、生島望は逃亡の末に命を落とし、弟の聡一郎も家族とともに追われ長く消息を絶っていました。
実話ですか?
昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフにしたフィクションです。
企業脅迫や子供の声を使った脅迫テープなど共通点はありますが、株価操作という真相は映画独自の解釈であり、実際の事件は現在も犯人・動機ともに未解決のままです。
どこで配信で見れる?
2026年7月時点で、U-NEXT・Netflix・Amazonプライムが見放題で配信しています。
DMM TVでは配信されていません。
まとめ|映画『罪の声』は罪と赦しを問う社会派ミステリーの傑作
映画『罪の声』は、企業脅迫事件の真相を追うミステリーでありながら、その核心にあるのは「大人の罪を子供が背負わされる」という重いテーマです。
声を使われた子供たちのその後を知ったとき、事件の見え方は大きく変わります。
実際のグリコ・森永事件が今も未解決であることを踏まえると、本作はフィクションでありながら、現実の事件が残した重さをあらためて考えさせてくれる作品です。
2026年7月時点ではU-NEXT・Netflix・Amazonプライムの見放題で視聴できるので、
ぜひ結末まで見届けてみてください。
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